Archive for the ‘若者まちづくり-研修報告’ Category

~パトリンク視察研修 豊後高田市~

2013-12-24

日時:平成25年12月1日(日)、9:00~18:30
場所:豊後高田市
・ 豊後高田「昭和の町」
・ 香々地長崎鼻リゾートキャンプ場:花キッチンfiore、shopOLIO
参加者:(メンバー) 9 名、(市民活動推進課)1 名

豊後高田「昭和の町」のまちづくりに携わった方々からお話を聴き、実際に街歩きをする。
頭に入ってくる知識、街を肌で感じる感覚、視察研修の意義はその二つにあると思います。
今回も、充実した視察研修になりました!

【お話を伺った方】
・ 金谷俊樹氏(元豊後高田商工会議所職員)
・ 藤原ちず子氏(「夢先案内人」昭和の町ガイド)
・ 長岡正浩氏(豊後高田市商工観光課観光振興推進室 主任)

豊後高田市の香々地長崎鼻リゾートキャンプ場へ到着、藤原ちず子氏にご案内いただきました。


美しい自然、特に海が無い日田にとって新鮮な光景が見られ、メンバーも「夏に来てみたい」という感想を持ったようです。

その後、花キッチンfioreにて食事を頂きながら、金谷俊樹氏・藤原ちず子氏に「昭和の町」がどのようにして作られていったのかをお聞きしました。

写真は、当時のことを熱く語る金谷俊樹氏、藤原ちず子氏です。
お二人を見て感じたのは、まちづくりは「その町」を愛する人がやるべき…ということ。
地元の人材による、地元の活性化。
自分たちが一番知っているまちだからこそ、気持ちが入る、頑張れる、喧嘩をしても上へ前へ進んでいる分だけ、それは固い結束にもなったでしょう。



食事の後は、昭和ロマン蔵を藤原ちず子氏の案内の元に視察しました。
どのような時代だったのかを知りながら、当時の時代の雰囲気に浸るメンバーたちは、なんだか楽しそうです。


そして研修室は、まるで本物の当時の学校!
しかし黒板を開くと、最新型のディスプレイが現れました。


長岡正浩氏による、丁寧なご説明。

今回お話をお聞きした3人の方々のご説明から、豊後高田市の「昭和の町」がどのような経緯で完成し、また今後どのように展開して行くのか、非常に良くわかりました。

「犬と猫しか通らない商店街」を、かつて大いに賑わっていた昭和30年代のように、地元に生きる人達が買い物に集まるようにしたいという思いからスタート。
(初めは観光ではなく商業の復活を目指すものとして)
平成4年に商工会議所が商業活性化構想を大手広告代理店に委託して策定したが、バブル感の残る壮大なもので、豊後高田市に合わないものだった。
そこで諦めることなく奮起し、「商人(あきんど)」の商店街と、バックアップとしての市役所、そしてコーディネート役の商工会議所がタッグを組み、地元を一番知る人間たちによる「まちづくり」へと戦略がシフトしていった。
「2番煎じではなく、やるからにはどこよりも先駆けて1番手でやらねば。唯一無二でないと成功しない。」
取り組み当初は平成になって間もなかったので、昭和をコンセプトにすることに真新しさはなかった。
「テーマ至上主義」を掲げ、徹底したリサーチを行い、足かけ9 年の下準備を経て、「昭和(30年代)の町」をコンセプトにしたまちづくり活動が展開されることになった。
施設は同年度に一気に整備せず、年ごとに追加整備していくことによって、常に新しい企画を打ち立てられ、集客増につなげることができた。
ものごとを作り上げるには、それまでの行程(付き合い、喧嘩、意見交換、励まし、実行動etc)が大事。これが欠けると「心」のこもったまちづくりにならない。
運も味方した。
例えば、当時の市役所担当部署が小さな市ならではの、商工と観光が合体した課(商工観光課)だったこと。
そして、商工係長と観光係長の実家が商店街の小売店だったので、「自分たちを育ててくれた町」ということで熱心に取り組んでもらった。
「東京」を追っても仕方ない、豊後高田という田舎町しかできないことを。
官軍(行政)主導ではよいまちづくりは出来ない。賊軍(市民)がやらなければ。
「住んでよし、訪ねてよし」という町にしたかった。観光客と生活客で賑わう町に。
住む人々が満足できない町だと、お客さんもお招きできない。
反省点として、若年層の人材育成ができていない状況がある。
現在は豊後高田市のみでなく、国東半島全体で広域観光に力を入れている。
商店街を劇場空間と考え、国東の歴史を探訪する「時間旅行」というコンセプトで頑張っている。

その後、商店街へ!

メンバーも昔ながらのお店の雰囲気に、テンションが上昇。
お店の方の「接客」が、昭和30年代をコンセプトにしている…というお話もありました。
緻密に練られた戦略が、成功の裏にはあるものです。

知識として吸収した物語と、体感して得た空気感。
我々パトリンクも、また一つ成長したと思っています。

今回お世話になりました、金谷俊樹様、 藤原ちず子様、長岡正浩様。
お忙しい中、誠にありがとうございました。

次回の会議は1月22日(水)19:30~となります。
※場所は市民活動室ポポロ
内容は視察研修報告・第二回座談会について等
皆さん、是非、ご参加下さい(^^)/
お問い合わせもお気軽にどうぞ♪

長崎県大村市役所自主研究グループの皆様と、意見交換会・懇親会!

2012-12-13

日程:平成24年11月9日(金)
場所:パトリア日田2F市民活動室ポポロ

長崎県大村市役所自主研究グループの皆様と、意見交換会・懇親会を行いました!
大村市役所の若手職員を中心としたグループの皆様と、パトリンクからは代表と事務局長、市民活動推進課2名が参加。
大村市役所自主研究グループの皆様には、当日開催中だった「千年あかり」を見て頂いた後での意見交換会となりました。
千年あかり、喜んでいただきまして、嬉しい限りです♪(^-^)

和やかな雰囲気の中にも、真剣さが伺える、そんな濃厚な時間になったのではないでしょうか。
パトリンクの活動内容、パトリンクメンバーの個別の活動紹介、行政と市民との関わりについてなど。
まちづくりに対する思いを、お互いに言葉にすることで、共感しあえる部分が多々あったように思えます。

そして、場所を変えて懇親会!
おいしい料理とお酒に舌鼓を打ちつつ、なおもまちづくり談義は熱く盛り上がります。
大村市役所の皆様の人柄の素晴らしさ、そして若い情熱を感じ取ることが出来たのが、何より嬉しかったです。
遠方からお越しいただきまして、ありがとうございました!!(^0^)/
このご縁を活かし、お互いに市民協働のまちづくりを更に進めていけたら…と思っております。
またお会いできる日を楽しみにしつつ、その時は何か少しでも成果をお見せできることができれば言うことなしです!!

~パトリンク視察研修 別府~

2012-12-02

日程:平成24年11月25日(日)、参加者:11名
【スケジュール】
8:30 日田市役所 集合
9:40 別府到着


BEPPUPROJECT事務所へ到着!!

10:00~11:00
BEPPU PROJECT 事務局長 林暁甫氏より
・BEPPUPROJECTの活動が別府の中心市街地にとってどのような影響を与えているか。
活動概要、プラットフォームの利活用について
・BEPPUPROJECTと行政・他の団体・市民との連携のあり方
・開催中の混浴温泉世界のコンセプトなど

事務局長林氏より、魅力溢れるBEPPU PROJECTの説明をお聞きしました(^▽^)

11:00~12:05 林氏の案内でplatformなどを見学

林さんの案内で、別府の町歩き。
北降下商店街の天井や壁はアーティストにより絵が描かれています。


platform04。
2階には、マイケル・リンの襖絵が。
築100年の長屋と近代アートの融合は、大胆で美しい!


左がBEPPU PROJECT事務局長林氏、イケメンです!(^^)
混浴温泉世界グッズの販売も行われていました。

パトリンクメンバーも、別府のまちづくりを実際にその目で見て、改めて感動していました。
まさしく、魅力溢れるオリジナルの「まち」。

12:05~12:55 昼食
13:00~15:30 別府路地裏散策 案内役:語り部の会 清浦氏

「別府まちあるきガイド語り部の会」清浦さんが、路地裏をご案内してくださいました。
「まちとアートと人」が、見事に一体化されていて、まちづくりのお手本がここにある!という、興奮に似た感覚をメンバーの皆が感じたようです。

我々も、じっとしてはいられない!
日田を知り、日田を愛し、日田に住む僕達が出来る事を、行動に移したい。
しかし、その前に…。

油屋熊八像の前で、思い出に記念撮影を(笑)

17:10 日田市役所到着 解散

【メンバー感想】

まちづくりは与えられるものではなくて、自分が参加すること・自分たちの手でやることが大切と実感した。
活動の拠点はたくさんあって良い。
参加する人の気持ちがいかに盛り上がるかが大事。
BEPPU PROJECTの大切にしている8項目は色々な活動に言えることと思った。
 1.活動の軸・目的をぶらさない
 2.成功事例をそのまま導入しない
 3.良い事業は次の展開にリレーすること
 4.万人に受け入れられる事を目指さない
 5.可能性を誘発させる種まきを大切に
 6.明確な戦略と柔軟な戦術
 7.評論家ではなく実践者として活動する
 8.インカムを多様化すること
路地や商店街などや昔からの建物が残っているし、新しいものも存在している。
どちらもあるから良いまちであると感じた。
若者が明るく元気に活動していて、それが別府の街に面白さを加えている印象。
何度も足を運んでいたにも関わらず知らなかったことばかりだった。
思った以上に別府のまちづくりがすごかった。
テーマを持って活動する姿は学ぶべき点が多かった。
街全体がアートに取り組んでまちおこしをしていたのでとても楽しかった。
アートを通して商店街の活性化に取り組み、アートを広めることがお互いに良い影響を与えていると感じた。
日田では現代アートにこんなに触れ合うことがないので、とても勉強になった。
別府の取り組みをそのまま日田に持ってきたらはまらないが、自分たちで工夫し、オリジナリティを出せば充分参考になると感じた。
BEPPU PROJECTの取り組みが年を重ねるごとに進化していることに驚いた。
文化によるまちおこしで国東や八戸にまで広がっている。
日田市民的な広がりを持たせるにはまず核となる組織が必要だと確信した。
BEPPU PROJECTだけではない一人ひとりの街に対する思いが強く、そうした想いを日田で育てることが今後の課題だと思う。
それは行政だけではない全市・全市民的な仕掛けが必要。


まちづくりは、その街の魅力を知る僕達が、周囲の人達をも巻き込んで、個性的な何かを作り上げることも必要なんだ…ということを知りました。
既存のものや、他で成功しているまちづくり…そういうものを参考にして、新しいオリジナルを目指す。
日田市のイメージとマッチしている必要は無く、それが今後の日田市のイメージになれば良いわけで。
個人的には、色んな挑戦方法があるし、そのチャンスもあるように思いました。

最後に、BEPPU PROJECTの皆様、この度は大変お世話になりました。
ありがとうございます!

串間市人材育成推進協議会の皆様との、交流会!

2011-12-09


11月26日、27日に宮崎県串間市人材育成推進協議会の皆様と、懇親会・交流会を行いました!
お迎えする側としては、せっかく遠くから来て頂いた皆様に、少しでも有意義な時間を過ごして頂けたのなら、嬉しい限りです。

11月26日の夜は、懇親会でお酒を交わしつつ、楽しい時間を過ごしました(^^)
串間市と日田市のイメージが、お互いハッキリと解らない状態で始まりましたが、時間と共に土地のイメージが湧いてきました。
笑いが絶えることのない、親睦を深めるための懇親会は、大成功だったように思えます。

そして翌日午前からは、パトリア日田2F市民活動支援室にて、意見交換会を行いました。
前日の和やかな雰囲気を残しつつ、真剣な表情での「まちづくり談義」。

写真を見ての通り、活発な意見の交換が行われました。
「若い人が地元に残る、あるいは地元に帰ってくるためにはどうすれば良いのか?」
「各団体との連携をスムーズに、且つ効果的に行う方法はないのか?」
「地域の人の理解・協力はどうすれば得やすいか?」
非常に内容の濃い時間になったと思います。

また、イベントに関する内容では
「イベントのマンネリ化をどう打開するか?」
「イベントに必要な人員を、団体同士で補い合うことで、メンバー自体が疲弊する」
などの問題点に対して、
「外国人や他県の人など、新しい目線や意見を取り入れることで、イベントが活性化するのでは。」
「イベントに携わる人間が楽しい雰囲気を醸し出すことで、周囲の人達を巻き込めるのではないか。スタッフが義務を感じると敬遠されてしまう。」
「ちょっとした挨拶や笑顔で、空気が変わるし人も変わる。」
「人の気持ちを変えるには、自分が変わらなければならない。」
「押し付けではなく、いつの間にか共感していける関係性を築くことが大事。」
「行政の得意分野(金銭的なもの・情報・市有財産など)を、うまく引き出して協働していくとよいのでは。」
「団体の長同士だけが交流・意見交換をするのではなく、団体みんなで集まって交流ができるようになると、ネットワークが広がり新しいアイデアも出てくる。」
「気軽に協力依頼ができる関係作りが必要。」
などなど、まちづくりに携わっている人の意見が、一斉に飛び出した感じです。
多くに共通しているのは、「人」ですよね、やっぱり。
スタッフ同士、団体同士、地元の人との関係。
最も難しい点であるようにも思いますが、これをクリアすれば、大きな飛躍になるに違いありません。


パトリンク目線で言うと、外から見た日田のイメージを聞くことが出来たのも、1つの収穫でしょう。
今後にどう活かすかは、我々次第です。
そして、お互いが抱えていた問題点で、共通のものが多かったのは、個人的に驚きでした。

串間の皆さんの人柄の素晴らしさ、そして情熱を感じ取ることが出来たのが、何より嬉しかったです。
串間市人材育成推進協議会の皆様、遠方からお越しいただきまして、ありがとうございました!!(^0^)/
またお会いできる日を楽しみにしております。

-パトリンクメンバー一同-

パトリンク視察研修~湯布院~Part3

2011-09-03

7月17日パトリンク由布院視察9:00~17:00

 

視察感想

初めに玉の湯、溝口さんよりお話頂きました。
溝口さんの日田在住(日田博物館時代)から始まり~日田の人は「3代続かなければ日田人」じゃないみたいなところあり且つ伝統を重んじるところがあるね!
みたいな話しから溝口家への養子縁組~後継者の話し~徐々に中谷さん志手さんとの由布院の「まちづくり」についての話をしてくだいました。
○癒し・暮し・こんなところに住みたいなという所をつくりたい。
○友達を大切にする、優等生じゃなく個性のある人と友達になり自分自身もなんらしかの個性をもつ
○色んな人に出会い話しをする、その繋がりでまた紹介してもらい、そこから得た情報いかに巧く活用し伝えるか!(たてに伸ばすのではなく横に伸ばしていく)横に伸ばすには近所隣りと仲良くし情報の交換をする、情報公開により差別化をなくす。
○けっして経済の繁栄してる所が暮らしやすいわけではない!身の丈にあった所に住むのがよい(見つける・出会う)
○心だけじゃなく形のまちづくり
○まちづくりファンを増やしていく(リピーター)
○しなやかに、したたかに、初めから出来ないと言わない!
○くらしの流儀、まちを想う人材が何人いるかを把握しとく
とのような話しをしていただきました。
また、現在の玉の湯社長の桑野和泉さん(娘さん)には食―食べ歩き(良いもの)を、お金惜しまずさせたと!食を知ることは旅館業は勿論・地域にとっても大変大事なことだとおっしゃってました!(妙に納得しました。)
最後に質疑応答にて小池くんが日田の人は出る杭打つみたいなところがあるのですが、なくすにはどうしたら良いですかとの質問に、溝口さんは私も試みたが私には出来ませんでしたと答えられました。(僕らの世代が変えていかないと!と思った。)
あと、まちづくりのアドバイス的なことで
○遊ばないとアイデアは出てこない(個性ある人と)
○まちをプロデュースする人・ディレクターが必要
○日田はもっと自由な風土をつくらないといけない
○交流を図るこの人って!人を見つける
日田は由布院より恵まれた所!大変もったいないと言っておりました。

私も今、日田青年会議所にて「まちづくり」系の委員長を務めるうえで、大変味深い話しを頂戴したなと思いました。
只、反省すべき点として、こちら側としての準備不測があったなと思いました。
やはり貴重なお話を伺うにあたり事前のミーティング(勉強会)が必要だったと感じました。少々お客さん気分での訪問で失礼いたしました。

渕上さんの実際歩きながらの視察も大変良かったのです。
通常の観光道ではなくチョイ裏道での散策(クイズあり)小池くんの一発回答などなど面白かったです。
(が!歩く・観るに夢中でメモを全くとってなかったです。反省)

フローラハウスの清水さんからは、溝口さん世代~「まちづくり」の後輩・後継者的存在の話(最近のゆふいん)をお聞きしました。
(が、途中で電池が切れ切れ状態でメモリー不足でした。寝てはないですよ!)

若干参加数が少なかったのは残念でしたが、第1回目視察としては良かったのではと思いました。
中々、由布院の手法は日田に当てはめるのは難しいかな~と思いましたが、思考的にはかなり参考になった話もありましたので、今後の日田の「まちづくり」「ひとづくり」に活かせていけたら良いなと思いました。

今回、企画準備された事務局・活動支援室様方々(T.Iくん)ありがとうございました。
お疲れ様でございました。

by K.M

パトリンク視察研修~湯布院~Part2

2011-09-03

 
由布院研修について、

由布院玉の湯さんと、柚富の郷彩岳館さんで昼食、彩岳館専務の渕上さん(由布院旅館組合 組合長)にクアージュ由布院から仏石寺(ぶっこくじ)までの案内ならびに散策、それからフローラハウスの清水さんから、グリーンツーリズムと由布院文化・記録映画祭などを通したまちづくりのお話をお聞きし帰宅いたしました。
貴重なお時間を頂いて多くの皆様と由布院が学べたことを嬉しく思っております。

バスの中で、自己紹介をしながら、由布院の話をし、自己紹介をしました。皆様、まだ初めて同士の人ばかりで緊張のなか行われたように思いました。

最初の高速を訪問場所、玉の湯さんへ向かうときに、ところどころ変わった感じがいたしましたが、連休中日のということもあり沢山の方が由布院へ御越しになっていました。

玉の湯さんの入り口に向かう途中もなんとも懐かしいよう幻想的な宿やお店のしくみがしてあり、私たちも何か御伽の国のようなものにに引き込まれそうな各店舗が趣のある設えをしており、その物語の要素となっているような不思議な印象がしました。
歩くよりもバスの目線でみたからこそまた新しいものが見えたのかもしれません。
バスも高い位置からの目線なのですが、同じような目線をあの狭く人間が歩いて楽しい
道を感じるには、人力車に乗れば味わえるのではないかと思いました。

玉の湯さんに入るときも沢山の従業員さんのお出迎えの中、玉の湯の会議室へ案内されました。そのお出迎え時のスタッフの数や笑顔に皆さんびっくりしているように思いました。私の方も働いていたことがあるのですが、こうだったかなと驚いてしまいました。

そして、みんな席につき、溝口薫平さんの講和を聞きました。
私たちが日田市からきたメンバーであったため、溝口さんが玖珠町出身で、日田高校出身、日田市博物館勤務をしていたこともあり、多くが日田のことを話されていました。
日田には多くの弊害も沢山の圧力もあるが、日田は歴史も自然も水もなんでもあると恵まれているとおっしゃっていました。またメディアもどこに出るかが重要であるということと、真剣に町、村について話せる仲間が必要だということを学びました。

質疑応答であまり意見が出ませんでしたが、小池君が日田市では出る杭は打たれる。日田ではどうすれば自分の意見が言えるか。という質問に対して、溝口さんが、日田では無理だったという場面が印象的でした。

お次に盛大な見送りのもと柚富の郷 彩岳館さんへ参りました。
繁忙期の連休ではやっていないお料理を作って頂き、とっても美味しいお料理を皆さんで頂きました。ほうじ茶も美味しかったです。

そして、お次に彩岳館の渕上さんとともに散策を、クアージュ由布院からはじめました。由布院の裏街道を通り、由布院の歴史から文化、風習などをならいました。
「蝗攘祭(こうじょうさい)」のために橋をつくり変えたお話や、由布院の語源、様々なお話を聞くうちにこんなに近い由布院には沢山の魅力があるのだと再認識いたしました。

そして、仏石寺まで行きバスに乗りフローラハウスに参りました。
清水さんの文化・記録映画祭とグリーンツーリズムを通したまちづくりの話を聞きました。湯平の旅館の息子さんであるため旅館のこと、由布院の旅館のことなど映画以外にも沢山の知識があり、勉強になる話でした。文化・記録映画祭は宿泊客が増えるようなものではないがコアなファンが集まり、文化的な活動を毎年することにより、由布院が文化的なイメージアップと深みが生まれるという話を聞けました。

終わりに話を聞くうちに、それぞれの方々が由布院の魅力を語り、由布院に対して愛着を強くもっていることと、全国的にも通ずる語り手であり、由布院は真剣に町のことを方達で出来てることに私としては強く羨ましく思ったし、日田市もそうならなければと思いました。

by T.I

パトリンク視察研修~湯布院~Part1

2011-09-03

 
由布院視察の感想

日田の博物館立ち上げに尽力された溝口さんが、日田への思い
・「3代続かないと日田人ではない。伝統・文化・人材はあるが、街づくりがしづらい土地柄。日田にはブランド力があり、ただボスが多すぎて足の引っ張り合っている」由布院は歴史がないが、何もないのである意味やりやすかった。」
→天領という過去に甘えず、自我作古という意気込みと連帯性をもって取り組んでいきたい。

名刺に住所ではなく、九州由布院盆地と記載していることに関連して
「県とか市とか関係ない。そうした視点で物事を見ていかないと発展はない。ライバルではなく、戦友」との指摘に、今こそ地域内・地域間の連携が必要だと感じた。まずは日田の魅力を高めていかなければ、連帯に結びついていきいかない。

100年単位の街づくり
有名になったから、そこに満足するのではなく、由布院の保養地的な街づくりとしての原点に戻ろうとしている共感した。3箇所を回って全体的に思ったのは、人当たりのよさ、人柄も由布院の魅力と感じた。

余談、
由布院の若い人たちとの関わりも持てるとよかったかと思います。
事前に名簿も渡すことも学びました。

by M.N

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